10年に1度の国連防災世界会議.
過去2回は横浜と神戸で開かれ,3度目の開催都市に仙台が選ばれた.
国連の会議を仙台に誘致したのは初めて.
規模の大きさから,語学ボランティアが募集された.
3月半ばの開催日程に対して,募集されたのは半年以上前.
市役所で簡単な面接を受け,以降7回の研修を受けた.
基本的な接遇マナーから,被災地を訪れるところまで.
津波被害を受けた小学校を見学し,語り部のお話を伺った.
ボランティア活動に参加したのは全部で4日間.
最初は土曜の仙台駅.4日間のうちで最も英語を話した日.
駅構内で改札通過をサポートしたり,会場までのシャトルバス案内.
切符をなくされた方がおり,対応に苦慮することもあった.
続く2日間は本体会場,国際センターでの活動.
IDカードを発行してもらい,手荷物検査を受けて会場に入る.
当然ながら英語を話せるスタッフが多く,語学ボランティアの需要はあまり多くない.場所を聞かれたり,写真撮影をお願いされる程度.
むしろ,国際会議の雰囲気を味わうことが中心になった.
パンフレットは英仏,スペイン語とアラビア語で,日本語はなかった.
公式な歓迎パーティへのシャトルバスを案内する業務では,
誰が招待されているんだ?という質問を受けた.
参加者リストなど手元にはなく,招待されていない!と残念がる人もいた.
こういうときに,『私も招待されてないんだよ,残念』とでも言えるユーモアがあったなら.仙台駅での切符の件を含め,どうやって場を和やかにするか,英語以外の力が必要なのだと感じた.
最終日はエルパークでのパブリックフォーラムのお手伝い.
日本語のセッションなので,外国の人は少なめ.
ボランティア業務というよりは,スタッフの淑女と話す機会になった.
年齢を重ねても,活躍できる場が仙台には多くあることを教えてくれた.
今回の語学ボランティアでは,様々な人が関わっていることが面白かった.
県外からボランティアのために仙台を訪れている人もあり,
お年を召された方から会社員,主婦,学生まで300人余.
加えて多国籍の参加者の様々なアクセントの英語を聞くこと.
アフリカ圏の人々に出会うことは,初めてだったかも.
仙台市では,今回の会議に間に合うよう国際センターを増設した.
地下鉄東西線の開通も控え,今後国際会議の誘致を積極的に行うそう.
今回のようなボランティアがまた募集されるかは分からないけれど,
貴重な経験ができる機会を期待したい.
0 件のコメント:
コメントを投稿